インプットするだけでなくアウトプットすることで、様々なメリットがあるという考え。
情報発信したり、アイデアをどんどん表現したり、あるいはソフトウェアなどの形にして公開してみたりすることで、逆にいろいろな情報が入ってきたり新しい発見が得られたりする。
また頭の中で考えるだけでなく、書き出すことで自分の中での理解を深めることができる。
仕事においては、得られた情報・技術を形にして自分以外の人が使えるようにすることで、その仕事が価値のあるものになるという考え。
帰りの東北新幹線で、ウェブ進化論の続きを読む。 興味を持ったのはこれ。
シルバースタインは「こうした情報共有の仕組みをテクノロジーが支える」と語ったが、グーグルの社内情報システムはごく普通のシステムの組み合わせだ。ごく普通のブログや掲示板、社員全員が同じ文章を自由に編集できるウィキ (Wiki) と呼ばれる共同作業用環境、検索エンジンといったものの組み合わせである。-- ウェブ進化論 p.86
社内に Wiki を立てて、周囲を巻き込みつつ情報共有のため基盤と文化を育てようとしている自分にとって「ごく普通のシステムの組み合わせだ。」というのは心強い話である。
本書ではさらに、下記のように続く。
道具自身に革新性があるのではなく、すべての情報を共有することを原則に「情報自身の淘汰に委ねるという思想のほうに革新性があるのだ。 -- ウェブ進化論 p.86
はてなの近藤氏も2005年7月27日の記事で同様のことを述べている。
ここで大事なのは、「その情報を出すべきかどうか」を情報発信者が判断するのではなく、全ての情報を出しておいて、情報閲覧者が「その情報を読むべきかどうか」を判断すればよい、と考えることです。-- CNET Japan Blog - 近藤淳也の新ネットコミュニティ論:情報の私物化を禁止する
効果的にコラボレーションをして成果を上げていくにはメンバが、積極的に情報をアウトプットし共有していくことが重要である。
しかしながら情報のアウトプットというのはなかなか実行されないものである。 理由はなんだろう。
あたりか。
Wiki の次の一手として社内 Blog を立ち上げることにしよう。
帰省の時に車中で途中まで読んだウェブ進化論の残りを、これまた新幹線で読み終えた。
後半で興味深かった点を挙げてみよう。
本書の中で「知的生産性のツールとしてのブログ」からの引用に非常に共感を得た。
「自分がお金に変換できない情報やアイデアやは、溜め込むよりも無料放出することで(無形の)多きな利益を得られる」 -- ウェブ進化論 p.164 (「知的生産性のツールとしてのブログ」から引用)
まず個人にとってのオープンソースとかブログは何か。それはポートフォリオであり、面接であり、己の能力と生き様がそのままプレゼンテーションの装置として機能する。 -- ウェブ進化論 p.164 (「知的生産性のツールとしてのブログ」から引用)
自分が(大した内容ではないにせよ)書き続けているのも、やはりそれによって有形・無形の利益を得ているからである。
情報をとりまとめて発信し続けることは時間もエネルギーもかかることであるが、かけた分だけ得るものも多い。 でなければ、続くわけがない。
どんどんアウトプットする。 この気持ち良さ。
「社内 Blog」をまわりのスタッフに勧めているのだけれど、
と様々だ。
話を聞いているなかで、情報発信のメリットやポイントについて自分でも整理してみたくなったので思うところを列挙してみた。
すぐに思い受かんだ点はこんなところ。
どれもすでにいろいろな人に語られているようなものであり、やってみれば実感できるものである。
人のためのようで、一番自分のためだったりするのが情報発信。
「プレイフル・シンキング 仕事を楽しくする思考法」を読了。 始めにいっておくと、仕事がつまらなくてこの本を手にとった訳ではない。 プレイフル・シンキング (playful thinking) の
「プレイフルとは、物事に対してワクワクドキドキする心の状態のことをいう。」 -- p.16
の「わくわく」というところに魅かれたからである。
しかし実際たしかにこの本は「今の仕事が面白くないな、嫌だな、やらされているな」という人に超お薦めの本である。
本書の中心的キーワードがメタ認知だ。
「メタ認知」とは物事を俯瞰したり、多角的な視点から眺めてみることである。-- p.44
メタ認知により状況を把握し、状況に応じて行動していけるようになる。 次に、自分なりに課題を設定しなおして、「これは私の仕事ではない」を「これは私の仕事だ」に変えることで、プレイフルに取り組んでいくようになれる。「仕事の意味付けを変えたり課題を設定しなおしたりして、自分にとっておもしろい仕事に変えていくことがモチベーションを高めるうえでも有効(p.58)」なのである。 そして「『よく見せたい』よりも『よくなりたい』と思う気持ちが、あなたを成長させていくのである。(p.38)」。
もう1つのキワードが「省察」。自分の活動を振り返ってみることである。 省察により体験を経験に熟成させるのが重要。 「アウトプットは省察のもっともパワフルな手法なのである。(中略)。アウトプットは学びのそのものの行為でもある(p.103)。」はアウトプット主義を支援してくれている。
メタ認知と省察に関する話を読んで腑に落ちたのが「スーパーエンジニアへの道」で勧めている「自己盲目性を克服する道具」としての「個人的日誌」だ(記事)。自分の行動を変えようと思ったとき、「自分がどう反応するか」を知ることが重要であるとしているのだが、これはまさにメタ認知そして日誌に書くという省察なんだな。 個人的日誌の重要性を再認識。再開して Evernote でつけてみることにした。
そして、やはり動いてみるのが一番大事。 「あなたが動けば状況は必ず変わる(p.88)」というのは非常的に勇気づけられる言葉だ。 組織でもやはり何か動いてみなければ何も変わらない。プレイフルを意識しつつ、一歩ずつ始めていきたい。
渋谷ヒカリエの NHN Japan にて @yusukebe 氏主催の「PerlCasual #05 - もうすぐ春だから Perl やろうぜ!」に参加してきた。NHN Japan は 第3.5回 データ構造と情報検索と言語処理勉強会 以来。@lapis25 氏や @yasa_gurek0 氏とテーブルを囲んで興味深くトークを聞いた。
YAPC::Asia Tokyo に代表されるように Perl のイベントって Perl と関係無い話が多いのに、今回は普通に Perl がからんだ話が多くてびっくり。casual だけれど ATND みても参加者常連の濃い人いっぱいだった印象。
主催者の @yusukebe 氏、運営の方々、発表者の方々良いイベントをありがとうございました。
久しぶりに ThinkPad X200 持ち出したんだけれどバッテリーもたなくなってて途中で終了。新しい ThinkPad X 欲しいと思ったんだけれど、そんなに安くないねぇ。まだ1~2年ぐらいは使えるので9セルバッテリーでも買うかなぁ。
※社会人には個人差があります。
いわゆる社会人1年目(新卒)の人はそろそろ丸1年で、まあ色々ふりかえっているに違いない。ので勝手に2年目について考えてみたりしている。年がひとまわりして年間でどんな事が進むのかもだいたい分かってきたところだよね。
1年目はきちんとこまめに伝えるということが求められたんじゃないかと思うけれど(「報連相」という言葉はダジャレ的なダサさがあるし、報告と連絡どう違うのとか曖昧で個人的に好きじゃない)、次は情報発信ですよ(まだやってない人は)。
求められてであったり定型としての報告ではなくて、主体的にまとめてアウトプットしていく。得られた情報・技術を形にして自分以外の人が使えるようにすることで、その仕事が価値のあるものになる。同時に自分の中での理解も深まって2度美味しい。
(自分があるいは大勢の人が)同じ事を何度も調べたり確認したりに費す時間を減らす。 ソフトウェアエンジニアであれば、不明だった仕様を確認したらドキュメント化したり既存のにきちんと追記したりする。プログラミングで学んだことがあったら、とりまとめて他の人も読めるようにする。オープンなものであれば、仕事から離れて個人として Blog などにアウトプットしてシェアするのも良い。
(ということでアウトプットしてみた。)
[ opinion ]
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。