当初「コンピュータ日誌」として日付ベースの記事を書くようになって(記事)から満10年。
当初は m4 ベースで HTML テンプレート処理をしていた。 その後記事を XML 形式にし、Perl スクリプトで HTML ページ生成する方式に変更。 2001年5月には Naney's Diary としてハイパー日記システムを使い始めた(記事)。 2004年2月に名前を nDiki と改め、自作 WikiEngine をベースとした日記システム DiKicker で記事を書くようになった(記事)。
文章はあいかわらず上手くなってはいないけれど、書き続けることでいろいろ得ることも多かったと思う。
みんなも書くといいよ。
[ コンピュータ日誌 ]
一昨日の夜から Twilog を使い始めてみた。あ、これいいね。
「Twitter のつぶやきをブログ形式で保存するサービス」というのにひっかかって今まで使わないでいたのがちょっともったいない。 自分の tweet は「RSS から cron で一定時間毎に取得して nDiki 用のマークアップ付きテキストファイルに自動変換」(記事)して「手動で取捨選択・編集して1~数日分で1記事化」しているんだけれど、プレーンな形式では残していないので保存用に CSV 形式で取得できるのは非常にありがたい。定期的にダウンロードして保存したい。
ちなみに多くの人が言っているように他人の「その人のその日の tweets を順番に並べただけのまとめ記事」ってとてもつまんない(nDiki でもやっているけど)。 でも本人にとっては見返してみると記憶が蘇えってきて結構楽しいし、またきちんと検索できればパーソナルナレッジベースとしても非常に便利。 だからどんどんやればいいと思うよ。
2007年の3月頃までは毎日 Web 日記を書いていたんだけれど、それ以降だんだん書かない日が増えてきて最近ではめっきり頻度が減ってしまった。2007年4月といえばちょうど Twitter を始めた(記事)頃だし、その後プライベート的にもライフスタイルに大きな変化があって PC に向かって書くという時間が持ちにくくなったんだよね。「Twitter をやるようになってから……」というありがちなパターン。
Twitter は気軽にその時のいろいろを小さなことまでつぶやきつつ記録しておくことができてそれはそれでとても良いのだけれど、エディタに向かってふりかえって物事を考えなおすという行為が激減したことは失うものも結構あった気がする。
2009年1月19日の「Web 日誌 / Web 日記を書き始めてから10年」を見返すと、書き続けることで得たものとして
と書いていた。「記事化を念頭に、仕事・生活の中でアンテナを張りより物事を考えて生活することが習慣になった」というのはとても良かったのだと思う。
やはり毎日何かを書こう。記事が書けなければ日記で良いので書こう。プライベートな日記は続かないから Web 日記に書こう。情報発信しよう。
SEO 的にタイトル要素中でできるだけ前にキーワードが出現した方が良いらしいので、先頭にサイト名をつけていたのをやめて後ろに | で区切って付けるようにした。あとはトップページまわりと、記事ページとアーカイブページで重複コンテンツになるところについて <link rel="canonical" href="..."> を設定するようにした。
最近 SEO の話を聞く機会が何度かあったこともあって、最近メンテナンスをしていなかったのでまずはサイト内でできることを変えてみたというところ。
あとは「zenbackキーワーズ」のまとめページの方がオリジナルより検索結果で上に来るのがシャクだからちょっと逆転させていというのもある。ちょっと前からまた Zenback を使うようにしているんだけれど、そうすると「zenbackキーワーズ」のまとめページに自動的に載るというサービスになっていて、まあそれはビジネス上いいとは思うんだけれどそっちの方が最近ちょっときがちなので負けていられないなーと。パーソナルナレッジベースとして自分の記事探したい時に不便だしね。
HTML 構造ずっとレガシーなままなので、こちらもそろそろ手を入れたいところ。
あとは本質的なところとして Web 日記とはいえもうちょっと書き方も意識した方がいいのかな。最初の2パラグラフが重要らしいので、より結論ファーストで書くとか。まあ日記なので引き続きだらだら書きたい時はそう書けばいっか。
この nDiki の記事ファイルはテキストファイルなのですが、ファイル名の拡張子を dkd/dkk にしていたのでテキストアプリでファイル一覧にでなかったり Dropbox や Google ドライブでプレビューできなかったりするなど不便でした。
なのでこの機会に nDiki (の日記システムである DiKicker)の仕様を変えて拡張子 txt でもよいように修正しました。あわせて1万以上ある記事ファイル名を修正。これで他のノート・日記系ファイルと同じように Dropbox 以下に移動 & Google ドライブに同期するようになりました。
パーソナルナレッジベースとしてのテキストファイル集約がこれでほぼ完了。
Ulysses でノート・日記が一括検索できるようになって個人的にかなり便利になりました。テキストファイル最高。
[ ノート・日記はテキストファイルに ]
昨年末からライティングアプリとして有名な Mac アプリケーションである Ulysses を「Dropbox 上のテキストファイルとして管理するノートシステム」のツールとして使っています。使い始めて3週間ちょっとになりますが、自分にとって読み書き検索しやすいフォルダ構成ができてきて既に手放せない感じになってきました。ノートや日記(デイリーノート)などどんどん Ulysses から放り込んでいます。
Ulysses には iOS 版もあってこちらも気になっていたのですが、 Android デバイスをメインに使っているので3,000円のアプリをお試しで買うにはちょっと躊躇してました。がやはり気になってしょうがないので思いきって購入してみました。
www.ulyssessapp.com の Feature Table だと iOS 版は Full-Text Search にチェックが無かったのでそこが一番気になっていました。 実際使ってみると
と全文検索が可能でした。なお Spotlight 検索については iCloud 側に置いたシートについては検索対象になりますが、ライブラリに Dropbox フォルダとして追加したものは検索対象になりません。
iA Writer やその他の Dropbox 対応テキストエディタの多くが閲覧・編集対象としているファイルのみを Dropbox から読み書きしているのに対し、 Ulysses ではごっそり端末側に同期をしているおかげで全文検索できるのですね。このあたりは Day One Classic に近いです。
Mac 版や iA Writer などと同様に自動的保存や他で編集された時の自動再読み込みがあるので、さっと書き留めるノートとしてもストレス無く使えます。
Dropbox を使った時のデメリットは全文検索が不便だというところだったのですが Ulysses 1つで解決となりました。これで Evernote や Google ドライブに頼らなくてもずいぶん済むようになります。
スマートフォンでのテキストファイル(Markdown ファイル)ベースのパーソナルナレッジベースとしては今までで最高の感触です。このアプリのためだけにでも Android スマートフォンから iPhone に乗り換えてもいいかなと思うぐらいです。
[ iOS アプリレビュー ] [ ノート・日記はテキストファイルに ]
今までノート・日記のテキストファイルは Dropbox で同期していました。 Dropbox の同期については満足しているのですが Android スマートフォンで全文検索でファイルを探して開くということができないのはやはり不便なので Google ドライブに同期するように変更しました。
Ulysses で Dropbox を同期しておくこと iPhone でノート・日記のテキストファイルの全文検索・編集ができていたのですが、今回の Google ドライブへの同期先変更でそれができなくなります。
今は Android スマートフォンメインで使っているのでこちらは諦めることにします。
Google ドライブにテキストファイルとして扱ってもらうためには Markdown ファイルの拡張子を md ではなく txt にする必要があります。
過去 txt ファイルに統一して Google ドライブに同期していた事もあったのですが、その時はテキストエディタ・ライティングアプリの都合で結局戻しました。今回全文検索が使えることを優先し、再度 Markdown 形式のノート・日記テキストファイルも拡張子を txt に変更しました。
Mac の Ulysses ではそのようなファイルを保存している外部フォルダの「新規シートのファイル拡張子」設定を .txt に変更し、「標準テキスト (.txt) ファイルを Markdown として編集」設定をオンにしておきます。
JotterPad・iA Writer・Jota+ が Google ドライブにアクセスできるので、これらでブラウズしてファイルを開き編集できます。
全文検索でファイルを探してから開いて編集するというのは JotterPad・iA Writer ではできません。
Google ドライブアプリで全文検索してファイルを選んだあとに Jota+ に渡すと、Jota+ で編集・保存で Google ドライブに書き戻すことができます。全文検索からはこの流れで扱うことにします。単独のライティングアプリで全文検索から直接編集といかないのでちょっと手間ではありますが、今までは探すことすらできなかったのでかなり助かります。
これでどこでもパーソナルナレッジベースにアクセスできるようになりました。やはり過去のノート・日記をどこでも検索できるというのは便利でいいですね。
[ ノート・日記はテキストファイルに ] [ ファイル同期 ]
途中ブランクがあったりするけど、書き始めてからついに20年だ。
個人 Web サイトを作り始めたのが1995年か1996年ぐらい。それから数年経った1999年1月19日にコンピュータ日誌として日付ベースの記事を書き始めた。
当時既に Web 日記を書いている人はいたが、まだ HTML ファイルとして直接書いている人も多かったんじゃないかな。自分は当時マクロプロセッサ m4 を通して静的 Web ページを生成していたので、当初 Web 日誌も m4 マクロで生成していた。
ハイパー日記システムが公開されたのが前年の9月、 tDiary が SourceForge.net に公開されたのは3年後の2002年2月20日であった。その翌年の1月16日にはてなダイアリーベータ版がリリース、さらにその翌年日記機能をもつ mixi がオープンとなる。
そこそこ早い時期から Web 日記 (Web 日誌)を書いていたんじゃないかな。
20年続けて得られたものは以下だな。
一方失ったものは時間。公開している以上、下調べしたり文章を整えたりするのにある程度時間がかかり1週間に数時間は費やしている(1日分で数時間の場合もザラ)。Web 日記を書いていなければ数千時間、他のことができていたであろう。
あ、もちろん無駄な時間だったとは思ってはいない。調べたり考えたり内省したり、日記を書き続けたから今の自分がいるんだよね。
Web 日記は趣味だからね。
[ コンピュータ日誌 ]
以前ノート間リンクのできるノートアプリを探してみた時に触った Obsidian をもう少し試してみた。
Obsidian は「ナレッジベース」アプリケーションで、一般的なノートアプリよりも情報間のネットワークを重視している。ローカルホスト上の特定フォルダ以下に置いた個別の Markdown ファイルを [[ファイルベース名]] 形式で内部リンクしていくのが基本。
ファイルの拡張子が md 固定で txt では駄目というのが個人的に不便(拡張子 txt にできないと Google ドライブ的に困る)なのだけれど、過去のノートテキストファイルの拡張子を変更してお試ししてみた。
ファイルベース名を指定して内部リンクを文中に書いていくのだが、ファイル名の先頭を日付にする流儀との相性が良くないな。[[ファイルベース名|表示テキスト]] 形式でプレビュー時のテキストを指定できるけど、編集モードだと文章として読みにくい。各ファイルで YAML front matter 形式で別名を宣言しておけばその別名で内部リンクできる機能があるので、丁寧に管理すれば読みやすくはできる。
ただ Obsidian 方言で書きすぎると「ローカルホスト上の Markdown ファイルなので特定アプリケーションに依存しない」良さがスポイルされてしまう。Markdown のショートカット参照リンク形式で内部リンクを張れるようになると良いのになと感じた。
1ファイル1トピックにしてきちんと内部リンクを張っていかないと価値あるグラフにならない。1日1ファイル + 個別トピックファイルというスタイルだと役に立たないかな。
検索は使いやすい。TaskPaper ほど優れてた UI ではないけれど、フォールディングやアウトライン表示もできたりする。デフォルトのスタイルは個人的に見出しが大きいなと感じるので、常用するなら CSS をいじる必要がありそう。
「時間とともに記録・整理しておきたいことが変遷していく」「ナレッジベースを作ること自体が主目的ではない」パーソナルナレッジベースの世界では、静的な情報を丁寧にネットワーク化していく百科事典型よりも日誌/日記型の方が良いと思ってる。内部リンクは編集・維持コストが高いので、パーソナルナレッジベースでは頑張らないのが幸せだ。
Obsidian は百科事典型のナレッジベースが欲しい人にはあいそう。一方自分のような日誌/日記型派にはやはり検索主体の howm 系の方がいいなとあらためて感じた。
[ Mac アプリケーション ] [ ノート・日記はテキストファイルに ] [ ファイル名の先頭を日付に ]
永続的に残しておくほどではないちょっとしたノートを置いておくスペースとして nNote を2017年1月末に始めて3年弱になった。
ある程度自分なりに推敲してまとめる日記記事中心の nDiki とは別に、断片的・未整理・不完全なちょっとしたノートを頻繁/大幅に更新したり削除を前提に置けて重宝している。
一方別にすると nDiki と nNote の両方を通して「キーワードで記事を抽出して表示」したり「時系列で表示」したりできない点がちょっと不便だと分かった。パーソナルナレッジベースとしてはまとまっていた方が良いので、今後ちょっとしたノートも nDiki 上に置くことにする。
両者を区別はしたいので nNote in nDiki として
とすることにした。
nNote にある過去のノートも上記ルールに合わせて修正して nDiki に移動。横断的に見る時に邪魔になる「持ち物リスト」や、仕上げた旅行記記事と一緒に置く逆に分かりにくくなる「旅行計画」といったノートは nDiki に移さずに nNote に残しておいた方がいいな。 nNote は nNote で残しておくことにする。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。
#nNote タグがついている記事は他の記事に比べて、より断片的・未整理・不完全なちょっとしたノートです。まだ結論に至っていない考えなども含まれます。頻繁/大幅に更新したり削除したりすることがあります。 それとは別に nNote にもちょっとしたノートがあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。