万年筆に興味を持ったので Web でいろいろ調べていたら、森山モデルで有名な万年筆のペン先研磨職人・森山信彦氏の万年筆専門店「フルハルター」が近所にあるというのを発見。
自分用に調整された万年筆。欲しい!
先月 TC-1 で大散財したばかりなので自粛モードのはずなのだが、欲しいものは欲しい。 調整をお願いしてから仕上がりまでの期間を考えるとちょうどクリスマスプレゼントではないか(勝手)。
しばらく前からいろいろ考えた結果欲しいモデルも絞れてきたし、万年筆の世界へ足を踏み入れてみますか。
家から歩いて5分ほど。去年からかかっている歯医者の隣のビル。なんだよく通っているところではないか。 「水銀電池代替アダプター」で有名な中古カメラ屋セレックが以前あったビルである(セレックは東京都大田区西糀谷に移転している)。
11:00すぎぐらいにお店にいくと、既に一人先客がいた。 隣に座って待つ間、話のやりとりを聞かせてもらう。 その後途中、スーベレーン M400 (多分)を受け取りにきた男性や、調整に出していたペンを受けとりにきた男性と森山氏とのやりとりにも耳を傾むける。 いろいろな話が聞けて非常に参考になる。 これフルハルターのスタイル。
その先客は広島から出張できたついでに立ち寄ったそうで、今回が2回目。 スーベレーンM1000グリーンを注文していった。1日の終わりに何とはなしに書くのに使うそうだ。
以下他の人とのやりとりなども含めて聞けた話。
用途は仕事でミーティングのメモを取ったりするのが主。 RHODIA の 5mm 方眼紙に書くぐらいの大きさの字で考えている。 候補はペリカンのスーベレーン M400 か M600 で考えてきた。
持った感じは M400 でも M600 でもどちらも違和感なく、馴染めそうであった。 うかがった話を参考に今回は M400 を選択。
結局12:30までゆっくりおしゃべり。 仕上がりは1カ月ほどを見てくださいとの事。
森山氏は物腰のやわらかく押し付けることのない、それでいて万年筆への造詣と哲学をもっている素敵な方であった。 万年筆の仕上がりが楽しみである。
1カ月ほど前にフルハルターでスーベレーン M400 を注文。 1カ月待ちぐらいと言われていたBからFへの研ぎ出しが終わって、待ちに待った電話がかかってきた。
「フルハルタ?から」
注文した話はしていたのだが、店の名前まではそういえば言っていなかった。 森山氏の発音をそのまま復唱したとのことだが、それが「古ハル太」と聞こえて思わずにんまり。
で、駅前で用事を済ませてから帰りにフルハルターに妻と立ち寄る。 今回は他のお客さんはいなかった。
私「日曜日は空いているんですか?」
森山氏「それは日によりますねぇ。こればかりはお客様次第なので。隣(のテナント)に『いつもお客が入ってますね』と言われるのですけれども、顔を見てますかと聞きたくなりますね。同じお客様が5時間ぐらいいたりしますから」
と森山節で。
出された紫のインクがつけられた M400 で軽く試し書きしてから、包んでいただく。
前回来た時に、他のお客が買っていった時に受けていた説明を受けたし細かい質問は特にせず。
保証・修理・調整については
との事。
家でインクを入れるときに、試し書きのインクは洗ってからじゃないといけないなと思ってその事を聞いたら「洗っておきましたから、そのままいれていただいて結構です」。
そか、それはそうか。
ということで、ニコニコしながら帰宅。
帰ってまずは、胴軸のネジ部分に残っていたカスをひとおり落として、CRYSTAL COAT #1 でコーティング。
インクを入れるのはコーティングが落ちついてからにするか。
今年は手書き・紙への回帰の年であった。
Gクラッセのパイプファイル(2005年5月20日)からはじまって、ネタ帳用のRHODIA。 ほぼ日手帳を予約した後は、万年筆に興味が。 無印良品 アルミ丸軸万年筆・ミニ檸檬を経て、フルハルターで研ぎ出してもらったペリカン スーベレーン M400。 ほぼ日手帳が到着した後、今度は手帳方面で MOLESKINE。 年末はA3ホワイトボードでフィニッシュ。
超立体マスク売り切れ時にはかなり焦った。
さすがに今年は辛かった……ように覚えているがもうこの時期になるとその記憶もあやしくなってくる。来年は花粉の量は少ないと言うがさて。
夏にDVDを買って始めたパワーヨーガがなかなか良かった。 当初は継続してやっていたのだが、いつしかほとんどやらなくなってしまった。
いつも「やろう、やろう」とは思っているのだが。食後2時間と入浴後30分はしない方が良いという縛りがかなりネック。
パフォーマンス・マネジメントなどを使って来年もう一度習慣化したい。
ヨドバシカメラが秋葉原に9月に遂にオープン。 何だかんだいって、週2〜3日立ち寄ったりすることもある。 ヤバイ。
三色ボールペン情報活用術を読んでから、試しに実践してみている。 後で書評をまとめる際にポイントをピックアップするのに便利。 書評以外でも、後で読み返す際に非常にいい感じだ。
雑誌やプリントアウト資料以外の普通の書籍の場合、貧乏性のため定規で線を引くことにしているので時間と場所の制約が出てしまうが、そのぶん「家」で本を読む時間を作るようになった気もする。
三色方式的には、定規など使わないでさくさく線を引いた方がきっと良いのだろうが。
フルハルターで B から F に研ぎ出してもらったスーベレーン M400。 2005年の冬から愛用していたんだけれど、今年の春夏ぐらいの間ペーパーレススタイルで仕事をしていたこともあって、気がついたらインクの出が悪くなりかすれるようになってしまった。 何度か水洗いしたけど直らないし下手にいじって書き味悪くしても嫌なので、フルハルターに診てもらいに行くことにした。
ドアを開けると先客は無く、機械の音が鳴り止んで森山氏が出てきた。 状態を話して M400 を渡すと、さらさらと紙に試し書きをしたあと奥へ入られ5分ぐらいで戻ってきた。
分解清掃をしてくれたとのこと。
「インクを入れたまま使わないでおいておくのは万年筆にとって最悪。インクの吸引はクリーニングもかねてます。長期間使わない時はインクを出して何度も水を吸ったり出したりしてから水を抜いてしまってください。」とのこと。 スミマセン、スミマセン、以後気をつけます。
家に帰ってインクを入れて、書くとあの心地よいペンの走りが戻っていてほっと安心。
中村社長からもらったモンテグラッパ ネロウーノ(書き心地が良く常用してます)とともに、大切に使ってきます。
そういえば一応買った時にもらった Guarantee Card 持っていったけど、予想通り提示を求められることなかった(そして自分のノートを見返したらペンだけ持ってくればよいって自分でメモってた)。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。
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