2年前に使うのをやめた Day One を再び使うことにしました。以前は日記アプリとして使っていたのですが、今回は日々の出来事や思い浮かんだことをいったんキャプチャしておくためのツールとして使います。
思い浮かんだことをキャプチャするのに
などなど試してきました。しかし
というのを満たすものがなかなかなくて悶々としていた訳です。
という点がネックだったのと、日記は特定のアプリ/サービスにロックインされたくないというのとで Day One からは離れていったのですが、 Android アプリが去年リリースされたこともあってキャプチャーツールとして使うにはいいんじゃないかと再評価してみました。
久しぶりの Day One、操作性はバッチリ。Mac 版の Day One でエントリを複数選択してから [Open in] - [Plain Text] としてテキストエディタを指定すると、エントリ(日時あり)が並んだテキストファイルを開くことができて書き出しも簡単だということがわかりました。これで1日分の内容を Ulysses で楽にまとめることができます。
リマインダでキャプチャを促すこともできるので、書きそびれてあとで振り返れなくなることも少し減らすことができそうです。
しいて言えばあとは
があれば安心・便利ですが、無くてもほぼ大丈夫かな。
Android 版で Mac 版と同期するには Day One Premium が必要なので年額2,800円で購入することにしました。
これで日記書きが捗りそうです。
(画像は dayoneapp.com/press/ の Press Kit より)
[ サブスクリプションサービス ]
Ulysses for Mac でのファイル操作(シート作成・移動など)が遅いので nDiki 記事ファイルが11,500ぐらいあるフォルダ(階層)を外部フォルダから外してみたところ、すっと速くなりました。残っているのは4,000ファイル弱。
公開している nDiki テキストと非公開な日記やノートを Ulysses でまとめて一つのアプリケーションで検索・編集できるのが便利だったのですが、いったん外したままにしておくことにしました。 nDiki の方は以前のように Emacs で。
Ulysses の強みの一つは unified なライブラリ機能だと思っているので、今後のパフォーマンス改善に期待したいところです。
[ ノート・日記はテキストファイルに ]
2014年頃に Emacs の設定に Ricty フォントを追加していました(記憶がない)
(add-to-list 'default-frame-alist '(font . "Ricty"))
けれども今の環境には Ricty を入れてなかったので入れました。
$ brew tap sanemat/font $ brew install ricty $ cp -f /usr/local/opt/ricty/share/fonts/Ricty*.ttf ~/Library/Fonts/ $ fc-cache -vf
Emacs 26.1 が出ているので久しぶりに Emacs をアップデート。
前回と同様 @takaxp 氏のパッチを使いました。感謝。手順は前回の手順とほぼ同じ。
$ cd ~/tmp $ curl -LO https://gist.githubusercontent.com/takaxp/5294b6c52782d0be0b25342be62e4a77/raw/9c9325288ff03a50ee26e4e32c8ca57c0dd81ace/emacs-25.2-inline-googleime.patch $ brew update $ brew edit emacs
で起動したエディタで先頭の方に数行追加。
# 以下を追加 patch :p1 do url "file:///Users/naney/tmp/emacs-25.2-inline-googleime.patch" end depends_on "autoconf" => :build depends_on "automake" => :build # ここまで
でインストール。
$ brew uninstall emacs $ brew install --with-cocoa --verbose emacs
Day One 3 (Mac 版は 2.8〜) の unified editor で編集モード切り替え不要になったのはいいんだけれど、編集中のテキストやコピーしたテキストから Markdown 記法したものが消えるようになってしまった。これは厳しい。
Day One の Mac アプリケーションだと Open In から Plain Text を選べば Markdown 記法が残ったまま書き出せるけど、都度それはしたくない。
まだ追従していない Android 版の Day One で頑張れるかと思ったけれど、新しい iOS 版・Mac 版で作成したエントリは
Editing of this entry is not compatible with this version of Day One.
と出て編集すらできなくなっていた。Android 版で作成して Mac で編集しても Android 版で編集できなくなる。おぅ。
過去に試してみた Journey に乗り換えるのどうかなと思って、また入れてちょっと使ってみた(Journey for Android のみプレミアムは購入済み)。
Journey for Android については一覧表示の時のエントリの高さが大きくて Xperia Z5 だと一度に3つぐらいしか見渡せない。複数ジャーナルは作成できない。などなど Day One に比べると見劣る。
Journey for Mac は購入しないと試用できなかったので、触った感じを評価できなかった。ヘルプなどをみる限り CLI がないので、 Alfred からエントリ作成ができなさそう。うーん、それは辛い。
代替がないので Day One 利用継続かな。 Day One はもともとキャプチャ用に使っていて、最終的には Ulysses や Emacs でテキストファイルとしてまとめるようにしているのでとても困るというほどではないかな。
できれば Markdown 記法が見えるエディタも残してほしいけど、もしかしたらもう内部表現は Markdown 形式じゃなくなくなっているかもね。
昨日 iA Writer のライブラリ機能もいいなと感じたので、今日は iA Writer メインで作業してみた。
iA Writer は登録したロケーション以下にあるファイルのハッシュタグがオーガナイザー(一番左のペイン)に一覧表示される。 #WIP とファイルに書いておけば、1クリックで仕掛中のファイルがリストに表示されるので便利だ。
Ulysses for Mac で「すべて」で #WIP 検索をかければ同様に探せるが、ショートカットを作っておけないので iA Writer の方が楽でいい(Ulysses でフィルタを作るという手があるが、その場合外部フォルダ単位でしか絞り込めない)。
一方 Ulysses は「複数ファイルをまとめて選択してあたかも1ファイルのように編集できる」という強力な機能があるため、複数ファイルをどんどん整理していくのは Ulysses 方が圧倒的に便利。それからライブラリでフォルダをツリー表示できるのでファイルの移動も Ulysses の方がずっとやりやすい。
複数フォルダ・複数ファイルにまたがって作業する時はやはり Ulysses for Mac の方が便利だな。 横断的にハッシュタグを利用する時と1つのファイルをじっくり編集する時、それからテキストファイル以外が混在するフォルダでの作業は iA Writer も使うというのが良さそう。
(あとはアウトライナーが使いたい時は TaskPaper を使ったり、気がつけば Emacs を使っていたり……)
[ Mac アプリケーション ]
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。