ローカルホスト上のフォルダに Markdown テキストファイルとしてノートを保存するタイプのナレッジベースアプリケーション。ノートアプリとして紹介されることが多い。
カナダの Dynalist Inc. が開発・提供しており、2021年2月15日現在 macOS・Windows・Linux 版が提供されている。
Dropbox や Google ドライブで Obsidian vault (データを保存しているフォルダ) を同期することで、複数の端末でノートを編集できる。 Markdown ファイルなので同期しているクラウドストレージ上のテキストファイルを扱えるアプリ(iA Writer など)を使えばスマートフォンからも編集可能。 Git を使った管理も可能だ。
ノートテイキングとナレッジマネジメントのメソッドの1つである Zettelkasten のためのプラグインもコアプラグインとして提供されている。
アドオンサービス Obsidian Publish を使えばグラフビューつきでノートを公開できる。以下は独自ドメインを利用した実際の Obsidian Publish サイトである。
Obsidian vault にある断片的なノートの Google ドキュメント化共有をやめるのに合わせて、社内向け Top of Mind ノートの共有もやめた。
しかし仕事に関する Top of Mind ノートは引き続き Obsidian で更新し、仕事用の Google Chrome のホームボタンや新規タブで表示できるようにしたい。 pandoc でさくっと HTML ファイルに変換するシェルスクリプトを作り Alfred から呼び出してさくっと更新することにした。
ちなみに個人的な Top of Mind ノートは引き続き Obsidian Publish サイト上に作って Google Chrome のホームボタンを押した時や新しいタブを開いた時に表示するように設定している。
ファイル名の先頭を日付にする派だが、 Obsidian では「内部リンクが醜くなる」「グラフビューが醜くなる」ということもあり、デイリーノートやプロジェクトのノートなど何でも入れてみている Obsidian vault でデイリーノート類以外についてしばらくタイトルから日付を外してみていた。しかし日付がタイトルにないとやはり検索時に日付順に並べ替えられなくて不便だった。
情報のアーカイブとしても使う Obsidian vault ではノートタイトルの先頭を日付にする方が便利だな。 YAML front matter に書いておいた日付をタイトルにつけ直した。
Obsidian Publish サイト nNodes は知のネットワークのスナップショットとして更新していくので、引き続きノートタイトルには日付を含めないままにする。
Obsidian vault の目的によって命名規則を使い分けるのがいい。
[ ファイル名の先頭を日付にする ]
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— Naney (@Naney) March 23, 2021
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Obsidian でノートを書き整理していて「これ、いま取り組んでいること(GTD いうところのプロジェクト)だから、プロジェクトノートにして、これを見ながらタスクを進めればいいんじゃない?」と思い浮かんだ。
そのようなノートに type/project タグをつけ、プロジェクトノートを一覧できるようにした。あとはプロジェクトノートをみながら、タスクを進めていくだけ……駄目だ。実行に移せない。
Remember The Milk その他タスク管理ツールを使っていると、いつもプロジェクト/タスクに関連する情報の管理どうしようかなってなる。タスク管理ツールのタスクのノート機能は貧弱だし、タスクを完了したあとで参照するのに向いていない。
ノートアプリ上のノートとタスク管理ツールのノートの関連付けはトリッキーな方法になることが多くて煩雑で長続きしない。
Evernote などのノートアプリだったり WorkFlowy や TaskPaper のアウトライナーだったりで、ノートとタスク管理を一体化すればいいんじゃないかと過去に試したりしたりしたことがあったけれど、まあ続くものではなかった。というのを思い出した。
2月上旬から本格的に使い始めたナレッジベースアプリケーション Obsidian。機能の追加や改善が活発に続いている勢いのあるアプリケーションだ。
短い間隔でリリースされている insider build で新機能が追加されていき、しばらくしてから安定版としてダウンロードできるようになる。 Obsidian Catalyst ライセンスを購入して insider / supporter / VIP になると insider build に早期アクセスできるようになる。
insider build のリリースアナウンスを眺めながら新機能が降りてくるのを待つ日々だったところ、 Obsidian v0.11.10 (Insider build) ですぐ使いたい機能が入った。
Obsidian Publish でカスタムドメインにリダイレクトできるようになったのだ。独自ドメインで Obsidian Publish サイト https://notes.naney.org/ を公開している身としては待っていた改善だ。 https://publish.obsidian.md/naney で重複して公開されている形になっているのが残念だったのでこれは嬉しい。
はやくオンにしたいので Obsidian Catalyst ライセンスを買っちゃうことにした。 Insider で $25。クレジットカード決済での換算レート112.286円で、支払い額は2,807円となった。
これで
と $171 (18,484円)支払ったことになる。 Obsidian Publish のアーリーバード価格設定や新機能の早期アクセスのためのライセンス設定など、 Dynalist Inc. 商売がうまいなあ。
[ Mac アプリケーション ]
ハチ公、花見中。#photography
— Naney (@Naney) March 27, 2021
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Obsidian vault を Dropbox に置いて、 Android スマートフォンと FolderSync Pro で指定時間に同期している。同期が必要なのは主に PC の使い始めと使い終わりのタイミングなので、自宅やオフィスを出発したり自宅やオフィスに到着した時に自動同期すればだいたい事足りる。ちょっと無駄に同期しているかな。
Pixel 4 にしてから使っていなかった Tasker をインストールして、自宅・オフィスのアクセスポイントが付近にあるかどうかを条件に FolderSync Pro の同期を実行するようにした。
イマドキの Tasker はどれぐらい電池を使うのかな。様子をみて問題なさそうであれば、このまま自動化しよう。
[ Android アプリケーション ]
外山滋比古氏による「思考」に関するエッセイ集。これから大学で学び研究し論文を書こうとする者に向けた教授からのメッセージとして受け止めた。
受動的ではなく能動的に考え学習するという心構えを説きつつ、「考えを寝かせる」「1つではなく複数のテーマを持つ」「情報をメタ化していく」「捨てる」といった思考の整理方法が語られている。
心理学や脳科学といったものは持ち込まれず経験に基づいた主張としてまとめられている。研究方法としての実験や分析といった話にも触れられていない。人文学的な「思考の整理」にフォーカスされている。
最近 Obsidian を使ってノートをどう繋げていけば、思考の整理と洞察につながるのか考えていた。「メタ化」「捨てる」についてちょっと参考になった。
[ 読書ノート ]
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。
#nNote タグがついている記事は他の記事に比べて、より断片的・未整理・不完全なちょっとしたノートです。まだ結論に至っていない考えなども含まれます。頻繁/大幅に更新したり削除したりすることがあります。
※本サイトの内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。
ナレッジベースアプリケーション Obsidian で書いているノートの一部を notes.naney.org で 公開しています。