Web 日記システムの「ハイパー日記システム」の 1.01 が公開されたのが1998年9月9日、 tDiary が SourceForge.net に公開されたのは2002年2月20日であった。はてなダイアリーのベータ版がリリースされたのが2003年1月16日である(はてなダイアリー正式版リリースは2003年3月13日)。
この頃は日記記事の permalink ではフラグメント識別子が使われることが多かった。
またmixi日記という日記機能をもつソーシャル・ネットワーキングサービス mixi が正式オープンしたのが2004年3月3日であった。
2003年前後からは国内でも Blog (ブログ)が流行し始めた。Weblog (ウェブログ)を語源とした Blog は当初 Web 上の情報についての意見や寸評記事を書いていくサイトを指すものだったが、国内ではその後、個人の日々の出来事を書いた日記のようなものについても「ブログ」と呼ばれるようになった。一般の人が「ブログ」と言う場合は Web 日記の事を言っていることも多い。
26歳の冬、大学の Web サーバ上に開設していた個人 Web サイトの中で書き始めた。
29歳。就職して1カ月ほど経った5月にハイパー日記システム(hns)を使い始めた。
31歳。Web 日記システム DiKicker を自作し、名前を nDiki とした。
途中ブランクがあったりするけど、書き始めてからついに20年だ。
個人 Web サイトを作り始めたのが1995年か1996年ぐらい。それから数年経った1999年1月19日にコンピュータ日誌として日付ベースの記事を書き始めた。
当時既に Web 日記を書いている人はいたが、まだ HTML ファイルとして直接書いている人も多かったんじゃないかな。自分は当時マクロプロセッサ m4 を通して静的 Web ページを生成していたので、当初 Web 日誌も m4 マクロで生成していた。
ハイパー日記システムが公開されたのが前年の9月、 tDiary が SourceForge.net に公開されたのは3年後の2002年2月20日であった。その翌年の1月16日にはてなダイアリーベータ版がリリース、さらにその翌年日記機能をもつ mixi がオープンとなる。
そこそこ早い時期から Web 日記 (Web 日誌)を書いていたんじゃないかな。
20年続けて得られたものは以下だな。
一方失ったものは時間。公開している以上、下調べしたり文章を整えたりするのにある程度時間がかかり1週間に数時間は費やしている(1日分で数時間の場合もザラ)。Web 日記を書いていなければ数千時間、他のことができていたであろう。
あ、もちろん無駄な時間だったとは思ってはいない。調べたり考えたり内省したり、日記を書き続けたから今の自分がいるんだよね。
Web 日記は趣味だからね。
[ コンピュータ日誌 ]
配管に巻きつく影。
— Naney (@Naney) January 19, 2019
PwerShot G9 X Mark II pic.twitter.com/rWk31QoAxi
この Web 日記(nDiki)を毎日分書くのに、先に下書き用に空テキストファイルを作り、そのファイル自身をタスク管理用のアイテムとしていた(残っていればまだ公開していないということで)。
このやり方、書きたいことをとりあえずそこに書いておくことができるというメリットがある反面、1日の中で複数の話題があった時に管理がちょっと面倒だったりする。テキストファイル分割するのとか。
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ノートテキストファイルにノートをとる(思いついたことを書く・ちょっとした文章の草稿を作る・一時的なタスクリストを作る・行動記録をつけるなど)のに、「1つのテキストファイルで書いたり編集したりする」やり方と「個別にテキストファイルを作成してそこで書いたり編集したりする」やり方がある。
で、今日からは「その日の1つのデイリーノートで書いたり編集したりする」やり方に(また)変更することにした。Ulysses が同時に複数のテキストファイルを扱いやすかったのでどんどん個別にテキストファイルを作ってあとで整理するというやり方をここしばらくしていたのだけれど、メインを iA Writer にしたらちょっとやりにくくなってきたというのが理由の1つ。それから iA Writer だと Markdown 方言のチェックボックスが使えるので、デイリーノート上にやりたいことリストを作り作業しながらチェックを入れておき、あとでそのリストをみながら同じテキストファイル内で1日の記録をまとめたり Web 日記草稿化したりしたいというのがもう1つの理由。
1つのテキストファイルに複数のトピックを書くやり方の場合、メモる時に書く場所を探す煩雑さが発生してしまう。特に見出しの強調表示が無いエディタの場合に顕著なので、ぱっと視認しやすいようにデイリーノートのテンプレートの各見出しには絵文字を入れておくことにした。
あと環境としては Markdown チェックボックスに対応している Android アプリとして、アンインストールしてあった iA Writer を neutriNote と併用しようと再度いれてみた。見出しの強調表示があるしチェックボックスも Mac 版と同じくトグルできて便利なんだけれど、各所でつぶやかれている通り現在のバージョンは日本語の文字が化ける場合があり実用に耐えないことが判明。残念。 Anrdoid 版はアップデートサイクルが非常に長いのでそこは気長に待つかなという感じ。
[ ノート・日記はテキストファイルに ]
10年ぶりの高校のクラス会(前回は2010年)の話があがっているというきっかけで日野君から誘っていただき、自由が丘で旧交を温めてきた。声をかけてもらったことに感謝。昨日行ったスキーの土産ということで頂いた長野「雷鳥の里」もありがと。
日野君と会うのは2016年3月以来約4年ぶり。前回はまだフィーチャーフォンだった彼も昨秋ついにスマートフォンにしたとのことで、今回の連絡も Facebook Messenger からだった(最近 Facebook はたまにしか開かなくなったので連絡に気が付くのが遅れて申し訳なく)。
ここ最近お酒を飲まなくなったのでピザなどが食べられるお店なんかいいんじゃないかとお店を探して何軒かまわり、ニューパルビューB1Fの Di PUNTO ディプント 自由が丘店にたどり着いた。今日はそれほど混んでおらず、ゆっくり話せる良い雰囲気のお店だった。テーブルに置かれていた4つのトマト缶は流石にお通しではなくて、プレートの台として使うものだった。
我々の上の年代の卒業生は文集をよく作っているらしい。身近に印刷できるあてがあるということで、クラス会を機会に自分たちも文集を作ってはどうかという話になった。事前に原稿を集めてクラス会で配布というのは慌ただしいから、卒業30年にあたる来年がいいんじゃないかという話で盛り上がった。
文集なんて卒業文集以来の話で、この年で作るなんて何かこう知識階級へ背伸びしているような気恥ずかしさがありつつも満更でもないとも思えてくるのが自分でもおかしく感じた。
Web 日記を20年以上書いている身としては、その時に思っていること感じていることを書いておくのはとてもいい事だと思っているので、文集制作はいい話だと思う。「何十年後かにその文集を誰かが持っていて、当時の人はそんな事を考えていたんだと次の世代が読んでくれることがあれば面白い」という日野君の話いいなあ。
その他いろいろと雑談を。やはり気が置けない友人と話す時間はかけがえないなあ。
昨日導入し始めた textlint を今日は1日いじっていた。
きっちり書く文章で使う時と Web 日記(この日記)のような多少崩して書いている文章で使う時とでプリセットをそれぞれ分けたいと一瞬考えたけれど、保守を考えると崩して書いている時に警告を無視するので十分だと考え直した。
過去に書いたあらゆる文章をチェックにかけて修正しつつ textlint と prh の設定を鍛えまくりたい。
用字用語を定めた設定ファイルを作り、揺らぎや誤用をチェックできる proofread-helper (prh) を使うルールを textlint に追加。
$ prh init
で設定ファイル prh.yml がひな型として生成されるのでこれを編集していく。prh は設定ファイルから別の設定ファイルを特定のルールを除外しながら柔軟にインポートできるのが嬉しい。
textlint-rule-spellcheck-tech-word は Web 技術系の用字用語チェックのベースとして良いのだけれど個人的なルールと違う場合に簡単に変更できない。同ルールは azu/technical-word-rules の辞書を使っておりその元データは https://github.com/azu/prh.yml のようだ。 textlint-rule-spellcheck-tech-word をオフにして直接 prh 設定ファイルをインポートしてアレンジすることにした。
どうも「自分で考え答えを出す」のが足りていないと感じている。考えたいことは次から次にやってくるし自分の中からも湧いてくるのだけれど、しっかり考えられている実感がない。
画面に向き合いタイピングしながら考える時よりも紙に万年筆で書きながら考える時の方が自分の頭で考えている感じはある。やはり紙とペンが最強かなあ。 では考えを紙に書き出していくとして、整理・保管はどうしようか。スマートフォンで撮影して取り込み? テキスト入力には無い自由度やペンで書く行為の刺激が重要なら、紙に書くよりは劣るけれども手書きアプリに入力? うーん。
考えを紙に書き出す環境を見直そうとしていて今更ながらふと気が付いた。紙に書くと自分の頭で考えている感じがあるのって、その時に情報と割り込みから距離を置けているからだよね。
PC やスマートフォンを使っていると考える前にすぐ調べちゃう。考えているつもりで読んでいるだけ。通知が目に入ってきて気が散ってしまう。そして無意識のうちにいつの間にかソーシャルメディアを巡回したりメールのチェックをしたりしちゃっている……。
PC やスマートフォンでもエディタとだけ向き合うようにすれば考えることに集中できるよね。エディタを全画面にし他のアプリに切り替えなることなく考えていることを書き出すだけにしてみたら、気持ち良いじゃないですか。
割り込みのない場所と時間を毎日確保して思考を巡らせてみることにしよう。電車の中・仕事の合間・寝る前。時間を区切るのがいい(参考)。タイマーがあればしかける。スマートフォンのタイマーだと他の通知に集中を奪われてしまうので避けよう。
distraction free なライティングアプリ iA Writerを全画面で開く(Mac / Android デバイス)。必要ならフォーカスモード(入力中の文以外が目立たなくなるモード)にする。階層操作に心を奪われるアウトライナーはここでは使わない。
そこへ頭に思い浮かんだことをどんどんダンプする。用字用語は正しく書きたい派だけれどここは気にせず打っていく。多少変な文でも今は気にしない。頭がダンプモードではなくなってしまうので文章としての構造はここでは考えない。
考えるテーマとは違うことが絶対に思い浮かんでくる。意識の外にいったん追い出すためこれもダンプ。下の方に書き留めておく。別ファイルにしたり別のアプリを開いたりはしない。
ある程度ダンプしたらざっと整理する。 iA Writer のフォーカスモードは解除。
この時も調べ物はしない。用字用語の修正もしない。
階層を整理したり MECE にしたりすることに夢中になるから箇条書きに整形せずとも良い。関連する文を集め見出しで区切っていくぐらいで。
完全に整理することは目指さず、この時点での自分の考え(答え)を出すことを目指す。整理の過程で自分の考えが固まってくるはずだ。
いったんここまで。情報遮断から抜け出す。
やりたいことがあればタスク管理ツールに登録する。ノートとしてアーカイブするなら、ある程度読める文にリライトしたり用字用語を修正したりしておく。調べたいことがあれば調べる。仮説検証する。思うところがあれば Web 日記にまとめあげる。
こんな感じで。
今後の事業方針を検討していて「整理して書き出していく」のに手をつけるのが億劫で進みがちょっと悪かったのだけれど、これ Google スライドに書き出していこうとしていたからだな。うん。
途中で都度サマリを共有しやすいだろうと今回は Google スライドで書き始めたのだけれど、Google スライドを開くのが億劫。ツールの観点もあるけれど、そもそもスライド形式が書きにくいんだな。iA Writer を使い Markdown 形式で文章の形で書き出し直したらどんどん書く気になった。
やはりスライドを書きながら考えるのはイケてないな。長くなってもいいので文章の形で考えをきちんと書き出した方が思考が捗る。日常的に Web 日記を書く習慣から、自分は「文章を書きながら考えるタイプ」なんだよね。それから「箇条書きで考えると細部が曖昧なままになる」弊害がもろ出た感じがある。
共有については、他の人に編集してもらうことができないけど「iA Writer の Web プレビューを Google ドキュメントに貼り付け」にしてみよ。
Obsidian Publish を2月13日から使い始めて11日目。サイト名をとりあえず @Naney としていたのだけれど、独自ドメイン設定したしそろそろ名前をつけないとなと。昨日いろいろ迷ったけれど最終的に『nNodes』にした。
今まで Web 日記『nDiki』からのちょっとしたノートスペース『nNote』と名付けてきているので n ほにゃららがいい。 FQDN を notes.naney.org で設定済みなので note っぽい名前がいい。『nNote』を使わなくなってきているので名前を引き継ごうかとも思ったけれど、すでに過去日記で言及している名前で分かりづらくなるのでやっぱりやめ。
ノートのネットワークを意識した公開ノートサイトでありグラフビュー表示も備えていることからノードとノートをからめて『nNodes』にしよう。
実は昨晩『nNode』に決めて設定したのだけれど、やっぱりノードの集合だから複数形かなと s をつけたくなって今朝に再設定した。これで決まり。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。
#nNote タグがついている記事は他の記事に比べて、より断片的・未整理・不完全なちょっとしたノートです。まだ結論に至っていない考えなども含まれます。頻繁/大幅に更新したり削除したりすることがあります。
ナレッジベースアプリケーション Obsidian で書いているノートの一部を notes.naney.org で 公開しています。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。