先週の大型台風では、都心の JR 線は軒並み運転見合わせ。 出社しようにも交通手段がないので復旧するまでは自宅に戻ってできる作業をすることにした(記事)。 しかし前日の夜に残業を終えて帰る際「明日は台風で運転本数も7割ぐらいにする計画という情報が出ている。混雑した電車で潰されたり豪雨で濡れたりする可能性があるので母艦ノート PC は今日は会社に置いて帰ろう。どうせこの時間なら帰宅しても使わないし」と持ち帰らなかったのが仇になった。
いつものノート PC がないので自宅の妻のノート PC を借りて、USB メモリに入れてあるポータブルアプリケーション環境とネットサービスでできることをしておこうと思ったのだが、これが以外に手間取った。
ということで、ポータブル環境の見直しが必要かなと。
このあたり、DropboxPortable を使って見直してみることにした。 方針は以下。
これで USB メモリがあれば、TrueCrypt 仮想ボリュームをマウントしていつもの環境が使える。 The Internet 接続があるならば DropboxPortable を起動して、サーバ経由で最新の環境・データに同期することができる。
この方法の場合メディア的には TrueCrypt 仮想ボリューム上にファイルがあるので、紛失などしてもちょっと安心。 そのかわり Dropbox とのやりとりでは生ファイルになる(Dropbox 自体も暗号化はしているはずだが)。
当初は TrueCrypt 仮想ボリューム自体を Dropbox で共有しようと思ったが、これだと DropboxPortable のデータファイルが保護できない。TrueCrypt 仮想ボリュームの中に TrueCrypt 仮想ボリュームを作ればメディア的にも Dropbox 上的にも暗号化できるが、手間だしパフォーマンス的にもつらそう。 TrueCrypt 仮想ボリューム内で Dropbox で同期しているファイルについては、重要なファイルのみ個別に暗号化で対応したい。
あと、今回使ってみてわったのだが DropboxPortable はメインで動かしている Dropbox とは別に同時に起動できるのね。 これは便利。Dropbox を複数アカウント同時に使う時にも活用できるな。
日記アプリ(ジャーナルアプリ)は「Day One (iOS) + Narrate (Android)」をメインで使っているのだけれど、「別のテーマで日誌をつけるのに分けたい」のと「Web ブラウザでも編集・閲覧したい」というのがあって Journey が良さそげなので使ってみることにした。
Android アプリは Google Play では Journal (by Journey) になっている。
データは自分の Google ドライブに保存されるので端末がクラッシュしても大丈夫。開発元の 2 App Studio のストレージには保存されない。「Google か Dropbox か Evernote なら自分のプライベートなデータを置くのを許容する」という自分のルール的にも OK。
日記アプリは、ロックインされないことが重要で選択時の大きな基準。Journey の場合は Android アプリから「Export/Backup」で JSON ファイル群を ZIP アーカイブしたファイルで保存する機能がある。 常に XML ファイルとして普通にアクセス可能な状態になっている Day One より一歩劣るものの、 JSON なので移行が必要な時は自分で変換できるので許容範囲と判断。
Chrome アプリがあり PC から閲覧・編集ができる。PC 向けには公式には Mac アプリしかない Day One とは違って Windows や Linux でも使えるのが良い。なお Android アプリとは関係無しに Chrome ウェブストアから Chrome に追加して使えるので、PC のみで使うというのもあり。
ちなみに Journey Web ( http://journeyapp.me/ ) で Chrome アプリを入れなくても自分のジャーナルを閲覧できるようになっている。
ローカルホストから直接 Google ドライブにアクセスし 2 App Studio 側を経由しないと言明しているのでプライバシー的にも安心(信用する限り)。
Chrome アプリでは、いにしえの Evernote を彷彿させる巻物的表示(全文を時系列にスクロールで見ていける)なのがとても良い。個人的にこのタイプの表示が好きなのだけれど、現状少ないので嬉しい。
文字が大きく行間が広いのでかなりスカスカ感はあるので、もう少しタイトになるといいなとは思う。
Markdown をサポートしているのも良いところなのだけれど、見出しがセンタリングだったりするのがそこはかとなくダサい。
あとはまずまず良い感じ。
(画像は http://2appstudio.com/journey/ より。)
[ Android アプリレビュー ]
iPhone 5c 用の無音カメラを何にしようかなと調べたところ OneCam か StageCameraProが良さそうでした。どちらにしようかしばらく迷って、よし OneCam にしようと思って App Store を開いたら既に購入済みでした。あれ。そういえば以前 iPod touch 5th 用に買ってみたのでした。確か iPod touch 5th だと低い解像度しか選べなかったのでその時は使わずじまいだったのでした。
それからファイルベースでの管理のアウトライン(OmniOutliner) やマインドマップ(iThoughtsX)はやっぱり Evernote ノートにタイトルやメモを書いた上で添付して保存しておくのがいいかなと。Evernote から直接添付したファイルを OmniOutliner や iThoughtsX で開いて編集し Evernote ノートに自動反映といったこともできますし。スマートフォンで参照・編集することのないものはこれで良さそう。
ちなみに OmniOutliner 3 形式 .oo3 だと Evernote ノートに添付する時に ZIP でまとめられてしまって直接開けなくなるので OPML で扱うのが便利です。
Google Keep を見直して使い始めた流れで Simplenote にも久しぶりにサインインしてみました。
Simplenote は Google Keep と比べて「作成日で並び替えられる」「ノートの履歴がある」「プレーンテキストのみでシンプル」「Google Keep よりも長い文章を書くのに向いた UI」といった長所があります。あとは「全ノートのエクスポートができる」という点で安心感があります。
で実際にエクスポート機能を検証しようと思って "Download .zip" してみたら、ダウンロードした ZIP ファイルに Trash & Empty で消したはずの去年のノートも "deleted-trash-<id>.txt" というファイル名で含まれていました。
今のところこれらのノートを消す方法が見つかりません(アカウントを削除すればさすがにアクセスできなくなると思いますが)。これは気持ち悪いです。これ以上消せないノートが増えていくのは嫌なので今は使うのをやめておくことにします。
自分の Tweet は API で取ってきておおむね nDiki の記事にまとめてあるのですが、使い始めの頃はそんなことをしていなかったので手元にデータとして取ってありませんでした。公式機能で全ツイート履歴ダウンロードができるのは知っていましたがそのうちと思いつつずっとやり忘れていたので、ようやく腰を上げて全ツイート履歴リクエストを設定からしてみたところ、ほどなくして準備完了のメールが届きました。
ダウンロードした ZIP ファイルの中をみると、予想していた通り人間用に HTML ファイルがありました。そしてそれ以外に CSV 形式ファイル・JSON 形式ファイルが含まれていてきちんと利用しやすい形になっていて良くできているなと感心してしまいました。良いですね。
きちんと README.txt をみてみたら HTML ファイル (index.html) は JSON 形式ファイルを読んで表示するページになってました。なるほど。API のレスポンス仕様と同じ JSON 形式をエクスポートデータにしているのですね。
2018年に $44.95(2年)で更新した Flickr Pro、来月の更新は $49.99(1年)かーと思っていら、一昨日に $59.99(1年)に値上げするというメールが……。
2005年2月に登録し、その年の5月には Flickr Pro にアップグレード。ここ最近はほとんどアップロードしなくなったけれど「nDiki 上の過去記事の多くで Flickr 上の写真を表示している」のと「Twitter に投稿した Flickr への URL をデッドリンクにしたくない」のとで Flickr Pro を維持してきた。
nDiki 上の記事の写真の移行が進んでいないのでもう1回更新かなあと思っていたのだけれど、さすがにこの金額はもう無理。2月4日の更新前に移行作業をやりきることにした。
Flickr にアップロードする写真自体は全部ローカルにあるので失っても問題ない。
だけれど Flickr (Pro) をやめることで写真削除となった時に、Flickr 上でのフォト ID に対応する写真がどれだったが分からなくなるのは困る。ということで Flickr からまず写真をエクスポートすることにした。
Account settings ページの「Request my Flickr data」でまずダウンロードリクエストを行う。準備ができるとダウンロード用のリンクがそこに表示される。
自分の場合は「Account data」の ZIP ファイルが1つと「Photos and videos」に ZIP ファイルが7つできた。
前者はメタデータなどが入っており、後者には写真・動画ファイル(以下写真ファイル)そのものが入っている。全部で 3,052 写真ファイルだ。
写真ファイルのファイル名に微妙にタイトルが入っていたり入っていなかったりと統一されておらず扱いづらい。幸い必ずフォトID(7桁以上の数字列)が含まれていたので、リネームスクリプトを Perl で書いて「<フォト ID>.拡張子」に変換した。
www.naney.org に転送してそのまま nDiki に貼れるように Exif Orientation をみて画像を回転させる。
jhead -autorot *.jpg
今 nDiki では画像ファイルの画像サイズは長辺 1,200px ピクセル以下にするようにしている(記事)。長辺が指定サイズより大きい画像ファイルだけをまとめてリサイズできる Th-MakerX
を利用した。
出来上がったファイルを1つのディレクトリに入れて www.naney.org にアップロード(同期)。これで Flickr 上にあった写真(を調整したもの)を www.naney.org 上に置くことができた。
nDiki の過去記事で Flickr 上の写真を表示させているものをいくつか編集して www.naney.org 上の写真を表示するようにしてみたところうまくいっている感じ。
思ったより早く移行できちゃうかも。
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Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。
#nNote タグがついている記事は他の記事に比べて、より断片的・未整理・不完全なちょっとしたノートです。まだ結論に至っていない考えなども含まれます。頻繁/大幅に更新したり削除したりすることがあります。
ナレッジベースアプリケーション Obsidian で書いているノートの一部を notes.naney.org で 公開しています。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。