nDiki : 事業成長

事業成長 (business growth)

2017年2月16日 (木)

Developers Summit 2017 1日目 #devsumi

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今日から2日間目黒雅叙園でデブサミです。今年で来るのも3回目。例年通り一般参加者はテーブル無しのぎゅうぎゅう席なので1日いるとちょっと大変です。今年はノート PC を持っていきました。開けたのは半分ぐらい。

10:00~10:45 【16-E-1】 Web フロントエンドの変遷とこれから

株式会社サイバーエージェント 佐藤歩(@ahomu)氏 泉水翔吾(@1000ch)氏

@1000ch 氏

200x 前期からのタイムラインを浅く解説。

  • Progressive Web App (プログレッシブ ウェブアプリ)・Service Worker を使ってオフライン環境での動作。
  • Extensible Web
@ahomu 氏

Web フロントエンドに期待される変化と適応。一般論的な展開でした。

11:05~11:50 【16-A-2】 Yahoo!ブラウザーアプリのプロダクトマネージャーが考えていること

ヤフー株式会社 里山南人氏

プロダクトマネジメントについて3点。最初の2点は自身も見直したいなと思いながら聞いてました。

市場環境の分析と戦略化
  • 競合を明確にした上で差別化
    • 4C 分析 機能・流通チャネル
根拠に基づくアプリの成長手法
  • 健康状態のチェック(KGI・KPI)
    • KPI ツリーと対応する施策
    • 継続利用: 定着しそうな機能を重視
  • 定期的な観察と分析
組織連携・組織貢献
  • 安定市場でのリソース(エンジニア)確保は難しい。
    • エンジニアが取られていく。
    • グロース施策 (東京)
    • 基本的品質改善(ベトナム)
  • All Yahoo! JAPAN フラグシップ戦略

13:05~13:50 【16-B-3】 パネルディスカッション「エンジニアが創るプロダクトの未来 ~エンジニアからプロダクトマネージャーへ~」

ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 高橋りさ(@hatarakuboysmom)氏 株式会社ビズリーチ 鈴木康弘(@yappy727)氏 株式会社サイバーエージェント 横道稔(@ykmc09_dev)氏 グロースエクスパートナーズ株式会社 関満徳(@fullvirtue)氏

エンジニアからプロダクトマネージャーになった人によるパネルディスカッション。きちんと事前に準備がされて、パネラー同士のからみもある良いパネルディスカッションでした。

プロダクトマネージャーになることでコードを書く時間は無くなったけれど、自分で SQL クエリを発行してデータを取ったりできるのはやはりエンジニアリング経験の強みとのことでした。「プロダクト」マネージャーですが、どなたも強いチームを作るために費やしている時間の割合が多いということがうかがえました。

今週読み始めInspired: 顧客の心を捉える製品の創り方」が何度か引き合いに出されていました。やはり必読書のようですね。

14:10~14:55 【16-B-4】 MicrosoftのAI開発機能/サービス

日本マイクロソフト株式会社 佐藤直生(@satonaoki)氏

AI 界隈のおさらいをしたあと、Microsoft の取り組みなどを紹介。エバンジェリストらしいちょっとセールスぽいセッションでした。

解約・離反対策として、解約・離反しそうな人を予測発見するというさらっと出た事例が面白そうでした。ぜひそういうのをもっと聞きたかったです。

15:15~16:00 【16-B-5】 AI礼賛時代にエンジニアはいかにしてサバイブすべきか

株式会社ブレインパッド 下田倫大(@rindai87)氏

下田氏のセッションということでチョイス。そういえばふわっとしたタイトルだったので最初は何を話すのかなぁと思って聞いてました。公募セッションだったのでキャッチーなタイトルにしたとのことです。

内容としては昨今の「人工知能やりたまえプレッシャー」のなか機械学習にどう取り組んでいくかという話と、機械学習に携わっていくエンジニアのスキル・キャリアパスにはどのようなものがあるのかでした。

実務に裏打ちされた惹きつけられるセッションでした。機械学習(や人工知能)がらみの新事業に入るエンジニアも聞いておくと良かったんじゃないかなと感じました。

16:20~17:05 【16-C-6】 事業成長にコミットするエンジニア組織への道のり

株式会社リクルートライフスタイル 小川健太郎氏

「社員エンジニア」急増に合わせた組織と文化を作ってきましたという話。抽象化された説明の部分が多くてそこは「まあそうですよねー」なので、時々でてくる具体的な点を注意して聞いてました。かなりぼやかされた発表でしたが、いろいろ試行錯誤されたんだろうというのは伝わってきました。変えてこれているのは実際すごいなと。

17:25~18:10 【16-A-7】 ザ・黒帯 ~ Yahoo! JAPANのエンジニアの働き方とキャリアを語る

ヤフー株式会社 楠正憲(@masanork)氏 伊藤宏幸(@hageyahhoo)氏 倉林雅(@kura_lab)氏 里山南人氏 CodeZine編集部 斉木氏

パネラー同士のからみはあまりない進行スタイル。

黒帯制度がらみ中心とした Yahoo! JAPAN の中の話。Yahoo! JAPAN 独自の話の中、パネラーの方がそれぞれどのような立場・思いで仕事をされているのかというのが少しですが伝わってきました。

それとは別に始めの方で @masanork 氏が PDCA を回す内製プロダクトと受託開発プロダクトとの差が大きくなってきた時代という話をされていたのが印象的でした。

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2017年3月22日 (水)

逆説のスタートアップ思考 出版記念社内セミナー

逆説のスタートアップ思考

社内で開催された新書「逆説のスタートアップ思考」社内セミナーに参加し、スタートアップにおける考え方についての講演をうかがいました。

社内セミナー

出版後少しの期間だけ、書籍を 50 冊以上購入いただいた企業様の中で、私の都合がつくところには 1 時間程度の社内セミナーであれば伺わせていただこうと思います。 — 新書「逆説のスタートアップ思考」を 3/10 に出版します — 目次公開 / 社内セミナーの受付

2週間ほど前に社内で本書が配られたので事前に読んでの参加です(当日読み終わりました)。書籍には掲載されていない図を用いながらの解説だったので内容を理解が進みました。読み終えたあとにすぐに著者の方のお話を聞けるというのはとても良いですね。本書は理論寄りのポジションで、書籍・セミナーの内容をもとに各チームでそれぞれの立場で話し合ってみて欲しいとのことでした。

質疑では「シリコンバレーでの話が中心だったが、国内ではどうか?」という質問に「日本ではタイムマシン経営があるが、アップサイドが限られている」といった話をされていました。

新書「逆説のスタートアップ思考」

本書での考え方は起業全般に当てはまるものではなく、あくまでも「スタートアップ」にのみ当てはまると書かれています。セミナーでも最初にそう話されていました。逆説とある通りスタートアップを成功させるには通常とは違う考え方が求められるのですが、スタートアップ以外でそのまま応用できないことが多い、その点をきちんと理解した上で読んでいく必要があります。

個人的に興味深いと感じた点は以下。

  • アイデアは考えるのではなく気付く必要がある。
  • スタートアップの成功は基本的に外れ値。
  • 既存企業が合理的な判断をすることは避けられい。
  • 急成長する市場を予測することはできない。
  • 仮説検証はある程度科学的にできるが、仮説立案・課題発見はアート。
  • 「スケールしないこと」を極力長く続ける。
  • 口コミはあくまで結果。
  • 満足度は最高でないと意味がない。
  • 運はコントロールできないが挑戦回数コントロールできる。
  • スタートアップのためにスタートアップを始めるのはよくない考え。

同じ有名企業が繰り返し事例として紹介されていたり引用される著名人が限られている、シリコンバレーの話がほとんどで国内の事例がほとんど無いというのもまだまだ手探りの領域だからということでしょうか。

理屈通りにやれば誰でもスタートアップとして大成功できるということでも当然ないのでしょう。良いアイデア・やり方だからスタートアップとして成功するのではなく、スタートアップとして成功したから良いアイデア・やり方だったとふりかえっているのが現状なのかもしれません。

直近でスタートアップにかかわることは無いですが、世の中で起きていることを考えるのに参考になる1冊でした。

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2020年10月12日 (月)

『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング

たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング

先週ミーティングで「(オウンドメディア再設計にあたり)9セグマップ(での顧客分類)を参考に考えている」と言われた。西口一希氏が確立した顧客分析フレームワーク顧客ピラミッド(5セグマップ)」と「9セグマップ」について氏の著書に詳しく書かれているようなのでさっそく読んだ。

本書では顧客セグメントごとの1人の顧客の意見を聞き分析し(「N1分析」)、それを起点に商品/サービスの「プロダクトアイデア」を発見し形にしたうえで「コミュニケーションアイデア」をもってプロモーションしていくというマーケティング方法を説明している。

流れについてはざっくり

  1. 顧客分析(アンケート調査などから)
    • 顧客ピラミッド/9セグマップ」を定義
    • 「デモグラフィック情報」「認知」「購買」「購買頻度」「次も購入/使用したいブランド」「離反理由」を調査
    • 「ブランドの顧客セグメント間での比較」「各顧客セグメントの競合との比較」分析
  2. N1分析(インタビューなどから)
    • 「位置する顧客セグメント」と「カスタマージャーニー理解」調査
  3. プロダクトアイデアの発見
  4. コミュニケーションアイデアの発見とプロモーション

と理解。

この「顧客起点マーケティング」でマーケットの顧客セグメント分類に使うのが「顧客ピラミッド」「9セグマップ」だ。シンプルなアンケート調査で顧客セグメント分類する方法が紹介されている。アンケートで必要な設問も挙げられていて参考にできるので顧客分析時にとても助かりそう。

氏は「プロダクトアイデア」を重要視している。結局良いプロダクトでなければ、いくらプロモーションを工夫しても限界がある。この当然なところをつい忘れ、独立した活動として「プロモーションの力でユーザー獲得しよう」と取り組みがちなので気を付けたい。

マーケティングの話は化粧品やシャンプーなど消耗品の購買視点が多い。本書はスマートニュースを事例に「ネットサービス」におけるロイヤル顧客(ロイヤルカスタマー)や離反顧客についての分析とマーケティングの取り組みが詳しく書かれておりとても参考になった。

ネットサービスマーケティングやプロダクトマネジメントに関わるにあたり読んで良かった1冊だ。

※「回答数(=N数)」と記述しているところがあるので本書では母集団の大きさではなくサンプルサイズ n のことを N と表現しているようだ。

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2020年12月7日 (月)

『いちばんやさしいグロースハックの教本 人気講師が教える急成長マーケティング戦略』

いちばんやさしいグロースハックの教本 人気講師が教える急成長マーケティング戦略 (単行本)

サービスのグロースに関するキーワードに AARRR と ARRRA がある。後者について本書で説明されているとのことで読んでみた。

ARRRA モデル

スタートアップメトリクス AARRR を株式会社VASILY(2018年4月の合併で株式会社スタートトゥデイテクノロジーズに)の実践の中で発展させたモデルだそうで、施策の順番とユーザー体験の最大化にポイントが置いている。ARRRA モデルでは以下のステージについて順に取り組んでいくことを提唱している。

  1. アクティベーション (Activation): ユーザー活性化
  2. リテンション (Retention): 継続(維持)
  3. リファラル (Referral): 紹介
  4. レベニュー (Revenue): 収益化
  5. アクイジション (Acquisition): ユーザー獲得

取り組む順番に並べられているので AARRR よりも実践しやすいモデルだ。

本書自体も理論ではなく実践の説明や事例紹介に重点が置かれている。手順やツール・分析方法など広く網羅されておりまさに「教本」だ。

グロースハック」という言葉が出てきたのが2012年前後(本書イントロダクションより)。よく耳にしていたのは2013年2014年頃。そして本書が出版されたのが2016年1月21日。他のスタートアップのフレームワーク(リーンアナリティクス・グロースピラミッド・顧客開発)と比較しても基本的な流れは同じだそうだ。「グロースハック」というワードの流行り廃りはあるかもしれないが、サービスを成長させるための考え方は普遍。平易にわかりやすく書かれている本書はこれからも良いガイドになりそうだ。

ちなみに著者の1人金山裕樹氏は『Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール』(2014年5月22日)の訳者でもあり、リテンション獲得に最も有効なフレームワークの1つとしてフックモデルを本書でも簡単に紹介していた。フックモデルの位置付けの再確認にもなってすっきり。

補足

海外では AARRR に対してリテンションを重視した RARRA モデル (Retention・Activation・Referral・Revenue・Acquisition) が2017年頃から提唱されているようだ。

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Naney Naney

Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。

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nDiki1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする NaneyWeb 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。

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